大洲和紙とは
五十崎社中紹介動画_2022
江戸時代に大洲藩を支えた“天下一”の品質を誇る紙
国の伝統的工芸品に指定されている大洲和紙は、大洲市ではなく、隣町の内子町で生産されています。江戸時代、内子は大洲藩だったのでその名で呼ばれるのだそう。 大洲和紙は、江戸時代の経済書の中に「大洲半紙の勢ひ天下に独歩せり」、つまり「他に並ぶものがないほど優れている」と記されるほど良質で、大洲藩の経済を支える産業として生産が勧められていました。明治末期には、内子を流れる小田川沿いに400軒以上の製紙業者があったということです。 機械による製紙が盛んになり、業者数はどんどん減少し、今では4軒だけ。でも、昔ながらの手漉(す)きの技は受け継がれています。
大正初期に創業の天神産紙若い職人さんのスゴイ技!
1清流小田川の水を使用して、伝統の「流し漉(す)き」の技法で和紙を生産。平安時代から作られていたといわれる「大洲和紙」は、今でも地元の伝統工芸士と職人により手作業で丁寧に作られています。書道用紙・障子紙のほかにも、五十崎町の伝承行事の「大凧合戦」に貼られる凧紙なども製造しています。工場内は和紙の製造工程の見学や紙漉き体験などができます。職人さんが親切に手ほどきしてくれるので、初めての方でも気軽に和紙を作ることができますよ。敷地内にある大洲和紙会館ではかわいいメモ帳や小物などを販売。特に書道半紙は品質が良く人気です。
ギルディング和紙に注目
インテリアやアートの世界へ
かつて大洲和紙の主力商品は書道半紙と障子紙だったそうです。これらは時代とともに需要が減ってきましたが、「五十崎社中」が手がける「こより和紙」や「ギルディング和紙」など新しい和紙商品も誕生しました。「こより和紙」は和紙で作ったこよりを簀桁の中に編み込んでから漉き上げるもので、ギルディング和紙はヨーロッパの金属箔装飾「ギルディング」加工を施したもの。 天神産紙工場内にある「五十崎社中」のショールームには、それらを使って作られたインテリアや雑貨がバラエティ豊かに並んでいます。五十崎社中の作品は、ヨーロッパのインテリア展示会で注目を集めたり、道後温泉飛鳥の湯に使われたりと、話題を呼んでいます。
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